「雨岳文庫」カテゴリーアーカイブ

231019 ブラックライトシアターのご紹介

本日(10月19日木曜日)の雨岳文庫・山口家住宅ではNPO法人アートキャラバンが企画されたスヌーズレン紙芝居サービスが上演されました。スヌーズレンとは、北欧で始まった、光、音、香りなどにより感覚へ刺激を与える多重感覚環境設定です。特に高齢者には歴史的建造物での古き良き雰囲気が記憶に緩やかに作用する環境の中で、本法人が作成したオリジナルのブラックライト紙芝居などによりレクリエーションの要素を付加した幻想的なアート空間を堪能することによりリラックスしていただき、認知症症状などの改善を図ることを目的としています。では、本日のブラックシアターの一端をご紹介します。

▼上演紙芝居は皆さまが良くご存知の「星の王子さま」でした。

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231002 着物撮影会の紹介です。

917日(日)に「着物撮影会」が行われ、2名の女性が参加されました。はじめに外庭の離れの旧喜三郎邸で着付師の岡石笑佳さんによる着付けが行われました。この日は厳しい残暑で外は30度を超えましたが、絽と単衣の着物をお召しになった涼しげなお二人をフォトユニット風花のフリーカメラマンおおばのりこさんがポートレート撮影されました。今回は庭の竹林周辺をはじめ主屋の中でも撮影を行うため、着物のお二人は慎重に階段を昇って2階の座敷の方へ。数寄屋造りの部屋に入ったとたん「組子による干し網」「千鳥が波間に遊んでいる螺鈿細工」など精巧な細工の数々に驚きと喜びの声を上げられて、より一層の笑顔をカメラに向けておられました。

▼梅林に面した「離れ」での着付けです。立ち姿も素晴らしいですね。

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230917 金目観音とその周辺をウォークしました.

雨岳ガイドの会の恒例のウォーク「金目観音とその周辺」を9月16日(土)に行いました。一般参加者22人とスタッフ13人の計35人にて徳川家康が築いた「大堤」、教育発祥の地「宗信寺」「郁文堂(碑)」、全国的に有名となった金目の鍼医の眠る「寂静寺」、文化財の宝庫「金目観音」を訪ねました。特に寂静寺では本堂の拝観の許可をいただき、涼しい本堂にて秦野の名医の紙芝居と、金目の地形がもたらした功罪とこの地の自由民権家の功績が語られました。今回も地域の皆様のご協力に感謝です。

▼寂静寺の本堂での紙芝居「秋山博物語」(金目エコミュージアム企画)にて金目の名鍼医の生涯のご紹介です。

 

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230904 元・文部科学事務次官 前川喜平氏がご来訪

元・文部科学事務次官の前川喜平氏が8月31日(木)に山口家住宅に来訪されました。前川氏には雨岳民権の会主催の「第9回・湘南社”民権講座”」(10月9日月曜日・祝日)にて講演をいただきますが、その準備を兼ねて住宅の見学をされました。この時の来訪記事が9月3日(日)の東京新聞の「本音のコラム」として前川氏が投稿されていますので合わせて紹介させていただきます。

▼9月3日の東京新聞の前川喜平氏の投稿コラムです。雨岳文庫が紹介されています。

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230903 「ゆかた撮影会」のご紹介です。

少し前になりますが7月29日(土)に雨岳文庫山口家住宅にて「ゆかた撮影会」が行われました。親子2組と大人1名の方が参加されましたので紹介します。はじめに外庭の離れの旧喜三郎邸で着付師の岡石笑佳さんによる着付けが行われ、庭に出てシャボン玉などで遊ぶ微笑ましい親子写真や女性のポートレートをフォトユニット風花のフリーカメラマンおおばのりこさんが撮影されました。とても暑い日でしたが、木陰に入っていただいたので汗だくになることもなく、「この数年間はお祭りがなく、ゆかたを着る機会がなかったので、こんな趣のある場所で撮影してもらえて嬉しいです」と喜んでいただきました。

▼酷暑の夏を透過し、時間軸を戻したとしか思えない懐かしい記憶が蘇るシーンですね。

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230902 雨岳文庫ニュース34号(9月)を発行しました。

猛暑が続きますが、雨岳文庫では、雨岳文庫クラブ・雨岳ガイド会・雨岳民権の会・雨岳自然の会・山佐農園という雨岳文庫グループの各団体や友好諸団体が独自に、時には連携しながら、様々な活動に取り組んでいます。その様子やご案内などを、逐次ホームページやLINE を使ってお知らせしています。
時々ホームページをご確認いただくとともに、LINE へのご登録もお願いします。

→ ニュース2023年9月号(第34号)

230902 山口家住宅では恒例の落語会が開かれました。

真夏の代官屋敷では恒例の林家たけ平師匠の落語独演会が8月26日(土)に開催され、テンポの良い噺と、武士の人情味ある噺や滑稽噺が演じられました。主催者からは「お客さんに聴いて頂くには、想像力を働かせ聴いて頂く様に、師匠の皆さんに投げかけており」、その高座は盛り上げ上手だと思います。とのコメントを頂いています。一般参加15人と友の会会員ほか16人の計31人が参加され、参加された方から写真が送られてきましたので幾つかを掲載させていただきます。

▼後方の立派な神棚、前方の折鶴も飾られている手作り風鈴も、共に場を盛り上げています。

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230703 山口家住宅離れの貼付け壁の修復が完了

代官所の設えを持つ山口家住宅には主屋の完成後に増築された「宮様の離れ」があります。陸軍の演習場に来臨された梨本宮・李王殿下・閑院宮ほかの宮様方をお迎えするための茶室風の離れです。この部屋の壁は柔らかい雰囲気を醸し出す「貼付け壁」になっています。しかし年月を経て痛みが激しくなっていましたので、宮大工の内田工務店と「貼付け壁」の技術を持つ守谷表具店の力により、この5月に修復が完了しましたので紹介します。「貼付け壁」は主屋の「書院の間」が2020年8月に、2021年6月に主屋2階の主室(「通称殿様のお部屋」)が修復され、今回の修復が3回目となります。

▼「貼付け壁」修復後の「ミヤサマノオヘヤ」(通称「宮様の離れ」)です。
床の間の壁の四隅は「四分一」と呼ばれる細い木で止められ締まった表情で、
土壁に比べて優雅な雰囲気を醸し出しています。

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230703 山口家住宅の屋根が塗り替えられました。

雨岳文庫山口家住宅は現在の地に別な場所から明治2年に曳家をされてきました。曳家時の屋根は瓦葺でしたが、100年前の大正12年の関東大震災の時にこの瓦が滑落してしまいました。このためトタン葺きとなりましたが当時のトタン板は輸入品で高価なものでした。塗料もコールタールという、コークスを製造する時に得られる副産物で高い防錆性、防蝕性を有するもので塗られていましたが、この5月に、大震災後の屋根と同じこの塗料で主屋の屋根が塗り替えられましたので紹介します。

▼屋根にコールタールを塗るために、先ずは塗装職人さんを支える親綱の取り付け
を宮大工さんが行いました。

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230621 山口家住宅・総点検活動のご紹介

江戸末期の代官屋敷の設えを現在に伝える雨岳文庫山口家住宅には、この歴史ある住宅を見学に来られる方が多数おられます。来訪される方々に住宅を案内させていただいているのは、ここを拠点に活動しているグループの有志です。これら有志はこの住宅の清掃のほか、住宅にまつわる歴史についても知識を得ようと日々勉強しています。今回は月一回の住宅の清掃活動を写真により、また案内に関連する知識の修得を皆で行っている一端を添付のレポートにて紹介します。

▼有志による主屋の清掃活動です。
床の間は固く絞った水雑巾でクモのフンなどを拭取った後に糠拭きををしています。差鴨居は糠拭き、式台の障子は雑巾掛けです。

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