公益財団法人雨岳文庫(2015年(平成27年)10月、公益認定)
山口家から寄付された国の登録有形文化財である山口家住宅主屋・離れとその附属家や歴史文書類(山口家文書)および家具・什器、民具・農具並びに山口家住宅の敷地をはじめとする雨岳文庫一帯の自然環境の保全・管理、調査・研究、公開・活用を行うことを通して、これらを広く社会へ還元し元気で健全な街づくりに資するための活動を行っています。
実行にあたっては、次に記す雨岳文庫グループ内の各団体などと緊密に連携しながら、当財団の事業への協力を要請するとともに、一部事業についてはその実施を委託しています。また、他の友好団体とも積極的に連携・協力しながら、より広く社会に還元できるよう活動をしています。
雨岳文庫グループ内の各団体など
◆特定非営利活動法人 雨岳文庫を活用する会(通称、「活用する会」)
山口家住宅及びその敷地、歴史資料、家具・什器、民具・農具などについて、積極的な保存、活用を図るために、当財団に先駆けて平成5年2007年(平成19年)に設立された特定非営利活動法人であり、当財団と連携・協力しながら事業を行ってきました。(2020年(令和2年)10月、雨岳文庫の活動を当財団に一元化するために解散しました。)
もともとは、山口家が個人で行っていた雨岳文庫の様々な活動を支えるために立ち上げられた近隣の有志の方々によるボランティアグループです。現在は、山口家住宅周辺の定期的な環境整備を中心に活動をしていただいています。また、様々なイベントの実施に当たり、その準備やサポートを必要に応じてお願いしています。
2015年(平成27年)に活用する会内に組織したグループで、雨岳文庫を拠点に、伊勢原とその周辺の「日本遺産大山詣りの道ガイド」(文化財ウォーク)、その調査・研究と成果の出版・展示、山口家住宅の案内などを行っています。
山口家住宅の庭内に「自由民権の碑」を建てるにあたり、2014年(平成26年)、活用する会内に発足したグループで、相州最初にして最大の自由民権結社「湘南社」関係資料の研究・展示、山口左七郎の勉強室の活用とともに、講演会、民権散歩などを行っていただいているとともに、来館者のニーズに応じて山口家住宅の案内もお願いしています。
雨岳文庫を活用する会が担ってきた事業のうち、農業及び自然・環境に関する事業の実施者として、2012年(平成24年)に活用する会から分離する形で立ち上げられた団体で、当財団のこの部分の事業への協力及び事業の実施をお願いしています。
◆山口家(山佐農園)
山口家住宅及びその敷地などの当財団の基本財産の寄附者であるとともに収益事業の代行者として、財団を財政面・管理面などで支える存在です。
山口家住宅の敷地に隣接する山口家所有地(梅畑・茶畑など)の耕作により雨岳文庫一帯の自然環境や景観の保全に寄与するとともに、必要に応じて当財団の公益目的事業実施のために場の提供などをお願いしています。
◆雨岳文庫 友の会
雨岳文庫の活動をサポートしようとする皆様の総称です。
個々の自由意思により、当財団への定期的なご寄附やボランティア活動によって雨岳文庫の活動を支えていただいています。
・組織図;雨岳文庫グループイメージ図