220501 林家たけ平師匠の落語独演会が開催されました。

天井に明治時代の鯉のぼりが舞う山口家住宅では4/30(土)に林家たけ平師匠による落語独演会が開催されました。演題は「悋気(りんき)の火の玉」と「徂徠豆腐」です。前者は問屋の主人が吉原で馴染みになった花魁であった「妾」と「本妻」との間で織り成す男女の機微が、両女性がが亡くなり火の玉になっても続くお噺でした。後者は儒学者荻生徂徠がまだ貧しかったころの生活を助けた豆腐屋が、後に火事で焼きだされ生活に困っている時に出世した徂徠が助けてくれたお噺です。因みに「荻生徂徠」は明暦3年の江戸の大火事「振袖火事」のあと、「町火消」の提案を江戸幕府に行い、8代将軍吉宗と町奉行であった大岡越前守が「江戸町火消」を組織化しました。

演題「悋気の火の玉」にて男女の機微を熱く語る師匠です。

「徂徠豆腐」では師匠が「情けは人の為ならず」を荻生徂徠の出世に絡ませて
お話しをされました。
代官所造りのドマでは明治と昭和生まれの鯉のぼりが仲良く師匠の語りを楽しんでいます。
その鯉のぼりの下では山口家11代のご当主と奥様も師匠のお噺に引き込まれて
おられます。
更にこの鯉のぼりの下では、手縫いの綺麗な小物と評判の良い山口家特産の梅をお土産に準備されておられる元気なお姉さま方もおられました。

*次の師匠のお噺は8/27(土)と12/10(土)に予定しています。
お盆のお化けのお噺と年末の借金取りお噺でしょうか。楽しみです。

 

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