230605 歴史ある建物で歴史ある文化が演じられました。

5月27日、山口家チャノマにおいて相模人形芝居「林座」の公演が行われました。参加者は22名。土間に設けられた席いっぱいの人でした。

 演目は 傾城阿波の鳴門 巡礼の段です。人形芝居は3人の人形遣いが、人形を操ります。人形はまるで魂を吹き込まれたように生き生きと動きます。父母を探し求める娘お鶴の父母を思う気持ちと、娘を巻き込んではいけないと、真実を伝えずに帰るように勧める母の心情が涙を誘います。皆さん芝居の世界に引き込まれていました。

 また特別出演として錦心流琵琶一水会の会主田中井琇水さんによる琵琶の演奏が行われました。就学前後のお子さん2名の参加があったので、琵琶の演目は子供向けの文福茶釜と大人向けの小栗栖でした。小栗栖は明智光秀が本能寺の変の後、落ち延びていく途中土民により竹やりで刺される場面です。お子さんには難しい内容でしたが、二人とも騒がずにいい子にされてました。   終了後、人形にじかに触れる体験ができ、琵琶のお話も聞けました。 

 人形芝居も、琵琶演奏もなかなか目にする機会が少ないものです。東京まで出ていかなくても近くで見ることができれば、もっとファンが増えるのではないでしょうか。座長さんが仰っていましたが、後継者不足が問題だそうです。古典芸能を大事に守っていきたいものです。

▼前文は公演に参加された方からの投稿ですが、4枚の写真も頂きましたので掲載します。

*以上、国登録有形文化財の山口家住宅で行われた国指定重要無形民俗文化財を紹介させていただきました。

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