山口家住宅から修復工事のお知らせです。山口家住宅の主屋は江戸末期の代官屋敷の造りをしており国登録有形文化財になっていますが、時代が移り、軍隊の演習に来臨される宮様をお迎えするするための部屋が、主屋に繋がる形で明治末頃に増築されました。数寄屋造りですが茶室の趣を持った部屋です。この部屋の「貼付け壁」の痛みがひどくなり修復工事に入りました。部屋自体の修復も必要ですので、宮大工の内田工務店さんと貼付け壁の修復を行なえる守谷表具店さんが修復方針を検討され、本日(4/11)すでに「貼付け壁」が剥がされました。工事は5月末まで続く予定です。この期間、この部屋の見学案内は出来なくなりますのでご了承下さい。
▼修復前の部屋の姿です。久邇宮様や李王殿下もお休みになられた部屋です。
▼部屋全体の修復方針を検討中です。
▼細部の検討をしています。
▼貼付け壁が全て剥がされました。
▼貼付け壁の下地の紙には「明治24年3月3日、衆議院規則第八十八条ニ依リ提出候也、國税徴収法改定案」との表題が印刷されており、当時のご当主の活躍が偲ばれます。
*新装なる部屋の完成が楽しみです。
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