2025年(令和7年)12月20日(土曜日)本年最後の畑作業の日となりました。
べったら漬けの樽開けと沢庵の本漬けが本日のメインミッションです。他に、そら豆の霜除対策、畑半分の広さに菜の花の種蒔き、お土産用の里芋と大根とネギの収穫等がミッションです。
160本で194Kgあった収穫大根の葉をおとし皮を剥くと約35%の重量が減り(皮は切り干しに)、125Kgを塩漬けにした。2週間4%濃度の食塩で重りを乗せておくと3割ほどの水分が減って、88.4Kgとなった。その後甘麹と砂糖とみりんを加えて2週間後にできたべったら漬けの重量は75.5Kgとなった。約13kg(塩漬け大根の約14%)の重量減であった。これにより、大根が締まって歯触りの良い食感になったと言えるかどうかはわからないが、今年のべったら漬けの評価は合格点でした。
米麹の生産者柏木菊江さんにご試食いただきましたら「大根が柔らかいのに歯ごたえがあって甘さは上品、最高品です。」とのコメントを頂けました。今年のポイントとしては塩漬け時に大根の大きさを揃えたことです。だいたい20センチくらいにして太い大根は半割りにしました。これにより塩漬け時に均一性が保たれたと思われます。
こちらは沢庵用の練馬大根です。2週間干しました。干した練馬大根の総重量は122.5Kgでした。生大根では200本で300kgでしたので、約6割の水分が抜けました。
大根を縛っていた麻縄を解いています。ビニールテープで結んでいたときは乾くにつれて落ちてしまう大根がありましたが麻縄ではこの現象はありませんでした。
122.5Kg(不揃い4kgを含む)の乾いた大根を80号の樽2つ使用しました。入りきらない分と、形の不揃いな4Kgの大根は40号の樽を使用しました。沢庵漬けのおいしさを増すために、昆布、みかん、りんご、柿の皮を乾燥させたものを入れます。樽の上部に使用する大根葉の重量も加えた総量の4%弱の塩を糠に混ぜて使いました。1週間後に水が上がってなかったら、呼水を足す予定です。
そら豆は栽培期間がとても長い植物です。11月に蒔いて5月頃に収穫です。冬場の霜除のためにネットを貼りました。
本日のお土産用の自家受粉の大根です。桜島と青首のハーフで、形もその特質を生かしているようです。
こちらも本日のお土産用の里芋です。S ATOMIさん、力仕事が筋トレのような力強さが頼もしいです。
お土産は他にネギも用意されました。
幅30メートル、縦24メートル、720平方メートルの広大な畑に菜の花の種を8人であっという間に蒔きました。春先には黄色い花が見事に咲くことでしょう。また同時に菜花のおいしい季節が楽しみです。
今年最後の野良作業でした。この1年間事故も怪我もなく過ごせたことに感謝しています。
今年のべったら漬けが皆様のお口にあえば幸せです。池沢さんの手作りお稲荷さんが今回もありました。孝子さんのはんぺんを使った伊達巻。手作り蒟蒻、野沢菜、参加の竜田揚げ、手作りクッキー等皆様の一品持ち込みで、実に華やかな納会を締めることができました。
◉参加人数:25名 ◉お土産:里芋、大根、ネギ ◉次回予定日:2026年1月10日(土)、1月17日は勉強会、1月24日は雨岳文庫さんの梅の木剪定体験日の予定です。
干してある大根は沢庵用の練馬大根です。昨日収穫して干しました。今月の20日に糠漬けにします。べったら漬け用の塩漬け大根をちょうど良い塩加減まで塩出しをしています。
牛舎では4%濃度の塩で2週間過ごした大くら大根が125Kg(8樽)。昨日の甘麹はカイロを入れた保温ボックスの中にいます。畑に霜が降りたような気温のため、ホカホカの毛布で何重にも巻いておきました。
塩漬けにした後の重量を測っています。塩漬け前の大根125Kg が88.4Kgとなり水分36.6Kg減少、生大根の 約3割の水分が抜けていました。塩蔵後約3割水分が抜けると言うデーターはここ数年同じような数値が得られています。
4%の食塩水で2週間漬けておくと、少ししょっぱいと感じる人、いい塩加減と思う人との分かれ目のようです。とはいえ減塩が好まれる昨今、30分ほど井戸水で塩抜きをしました。
塩抜き後、直射日光に当てて表面を乾かしたのち甘麹と合体させます。作りたての甘麹の糖度は38.9度もありました。1晩寝かせて発酵時間を経過後の糖度を測りましたが測定不能と出てしまいました。2倍希釈に薄めた液を使うのがいいのかもしれません。試す時間がなく続行しました。樽開け時の糖度検査をする予定です。
塩抜きをして、表面を乾かした大根を2つの樽(約44.2Kg)に並べて甘麹で漬け込みます。べったら漬けの本漬けとなります。
本漬けのべったら樽2つ。44.2Kgの大根に甘麹、砂糖4Kg、みりん1ℓ、羅臼昆布等が入っています。このまま20日の樽明けを待ちます。使い終わった樽も綺麗に洗いました。20日は牛舎の大掃除も行います。
畑では昔ながらの沢庵を漬け込むために「練馬大根」の収穫をしました。
冬野菜が出揃ってきました。農薬を使ってませんが、病気はほとんど見られない立派な作物たちです。ちょっと自慢したくなります。
畑にある井戸水で綺麗に洗います。
この青空の下で、自然の会の仲間たちと土いじりが出来る幸せな時間です。いつでも体験希望者を歓迎しています。
今年も玉ねぎを植えています。早生500本、晩生500本、サラダの彩りに赤玉ねぎ200本。大きな玉ねぎも魅力ですが、小ぶりに仕上げた方がキュッとしまった日持ちの良い玉ねぎができるようです。
5穴マルチのうち4穴に丁寧に苗を植え、上から土をかぶせ、押さえます。1000本を超える苗植えですが、みんなですればあっという間に完了でした。
オキシドール1%溶液で20分浸水したそら豆の種から可愛い芽が出てきています。もう少し大きくなったら畝に移植します。
そら豆用の移植先の畝はこちら。準備万端整えてあります。
9月6日に種まきをした聖護院大根です。11月15日の収穫まで70日間を土の中で過ごし、こんなに立派になりました。土壌って凄いです。
聖護院大根と同じく70日後に大きくなった鍋料理に向いているという「源助大根」も抜きました。青首大根は今日は抜いていません。来週以降のお楽しみです。立派になっているのはイキイキした葉っぱからもわかります。
ブロッコリー、白菜の除草作業です。地味な作業ですがいつもちびっ子会員も頑張ってくれます。
なんとまだまだ立派なピーマンがたくさんできて、みんなのお土産になります。
午前中の陽だまりで休憩時間を過ごします。
今日は可愛い1年生のご家族が体験で来てくれました。自分で抜いた大根がお土産で、ルンルンルンと畑を走り回る姿は頼もしいものでした。
日本の神事に新米を神様に捧げて感謝する行事がいくつかあります。当会の「収穫祭」も食物や自然の恵みに感謝する気持ちを込めての開催です。
夏場のあの戦闘的な草取りと違って、可愛い感じの草取り時間です。苗を植えるにもなんとなく優しくなれる季節です。
作業後は、伊勢原中央公民館へ「狸汁」の試食付きの勉強会に向かいました。
本日のお土産はサツマイモ、千葉半立ち(落花生)とピーマンです。秋の到来を告げる彼岸花が畑を賑やかにしていました。