2025年(平成7年)10月18日(土)、2週続きの雨で21日ぶりの作業となり、大根の成長が楽しみです。が、雑草のパワーも脅威で、早朝より畑に集合しました。
作業後は、伊勢原中央公民館へ「狸汁」の試食付きの勉強会に向かいました。
畑のミッションは①大根の間引き②レタスの苗植え③ピーマンの収穫④除草等です。
大根はこんなに大きくなってました。畝間はコンバインを入れてホカホカの土に。
鱗雲が綺麗な雨上がりの畑。水分を含んだ土と雑草がトラクターにしがみついているのを剥がしています。
レタスの苗を植えました。この畑のレタスは美味しいです。少年も目に見えて数ヶ月ででっかくなっています。

冬野菜が育ってきています。種類がだんだん多くなってきました。
畑の作業は10時半までにほぼ終了。調理担当班4名がその前に急いで勉強会の会場の伊勢原中央公民館に向かいます。忙しい1日となります。
勉強会テーマは①「江戸の食文化 江戸の庶民の食べ方・楽しみ方」試食の「狸汁」を福留先生の提案で、江戸のレシピーで作りました。②「山口家の歴史・公益財団法人雨岳文庫の活動」の2本立てです。
「狸汁」はコンニャクをごま油でしっかり炒め、出汁を効かせた味噌仕立てで、仕上げにオカラを入れた汁です。江戸庶民の粋が感じられるます。調理班は用意周到で準備万端です。
本日の講師福留奈美先生ご紹介の江戸味噌を、会員手作りのコンニャクの田楽で食べました。江戸時代砂糖は貴重品だったため、減塩と麹を多く使った甘さだけのようでした。現在市販の甘味噌ほど甘くはないという感想です。
みんなで狸汁を食べながら江戸時代中期の庶民の食に近づきました。
「伊勢原の食と行事」の編集長の柏木先生も試食会に参加いただきました。今日のコンニャクは敬子さんの手作りです。コンニャク作りの楽しさを話してくれました。
★先生のご紹介★:福留奈美先生 東京聖栄大学健康栄養学部食品学科 教授。日本の料理や食文化を海外へ広めたり、出汁の研究や江戸文化や食の専門家です。NHK「美の壷」に出演されたりとご活躍です。
『Food Culture」研究発表誌中に、福留先生の掲載があります。★北陸のしょうゆ作り 江戸時代から昭和にかけて
多くの書籍ご紹介から江戸庶民が食を楽しむ様子が伝わってきました。
★講師ご紹介★:公益財団法人雨岳文庫 専務理事 津田政行氏 テーマ:「山口家の歴史と公益財団法人雨岳文庫の活動」についてお話を伺いました。津田先生の御講演は、福留先生の江戸時代のテーマにも重なる部分もあり、午前中に雨岳文庫を見ていただき、山口智子様ともお話ができました。智子様は山口家の多くのお客様を食で支えてこられた御党首です。「歴史に学び、自然に親しみ、未来に繋ぐ」長年の山口家の皆様の並々ならぬご尽力で、雨岳文庫が地域のみならず県外の人々まで魅了する集いの場になっていることが理解できました。
伊勢原で地元の文化や伝統料理を残そうと活動している柏木菊江さんと日本の出汁や醸造文化を世界に発信していこうとする福留先生の出会いの場になっていました。雨岳自然の会のみんなで集う畑文化も世界に拡大してゆくかもしれません。
◉畑の参加者:19名 ◉お土産:大根の間引き菜、ピーマン ◉勉強会参加者数:23名
福留先生 津田先生 お忙しいところありがとうございました。