令和4年(2022年)3月19日(土)、連日ぐずついたお天気でしたが、当日は午前中のみ晴れると言う貴重な春の青空でした。
今年は菜の花畑の賑わいがありません。が、さくらんぼのなる樹が満開で、春がすぐそこまで来ている畑です。
毎年恒例の椎茸菌の駒打ち、昨年末から糠漬けをしておいた沢庵の樽開け、会員さん栽培の天領御城米を羽釜で炊いて、沢庵と一緒にいただきます。今年の沢庵のお味はいかがでしょうか?発酵食品の出来不出来はなかなか奥が深く、樽開けは毎年ドキドキします。
椎茸の原木と菌駒は伊勢原市の森林組合さんから分けていただいています。今年は原木52本、菌駒1,500個お願いしました。
中尾さんが菌駒打ちのプロフェッショナルです。が、ほとんどの会員さんが手際よくできる集団になりました。新会員さんも初めての試みでしたが、楽しそうでした。
電気ドリルで穴を開け、菌駒を打ち込みます。昭和17年この手法が開発されるまでは原木に椎茸の胞子が自然付着するのを頼るだけという不安定なものだったようです。京都大学の農学者森喜作によって世に拡められ、現在まで普及されているそうです。
穴と穴の間は15~20㎝で隣の穴とは交互になる様に開けます。(千鳥植え)直径10㎝の原木で25個位になります。菌駒を樹皮と表面が揃う程度までトンカチで叩き込みます。面白い作業です。菌駒は泥の上に落としたり、汚れた手では触らないよう注意します。
これは2年前に菌駒を打ったホダ木です。会員の自宅の北側のブロック塀に立て掛け放り離し状態でしたが、この春に立派な椎茸がなっています。
昨年末に糠漬けにしておいた沢庵です。約3ヶ月の間途中途中でお世話をしました。水が上がってない状態では、塩水を加えて呼水をし、途中で重石を軽くしたり、空気に触れる重石のところどころに黒カビが見えた時は、重石を全て撤去したりしました。
出来栄えは上々です。
小分けにして、会員で味わいます。
昔ながらの発酵食品の代表ともいえる沢庵漬です。
棚田米のコシヒカリを羽釜を使って薪で炊き上げています。
30分浸水後、同量の水を入れて炊き上げました。一口大のお捻りにしました。
アルコール飲料や、安達鶏卵の卵の差し入れもあって、乾杯です。
大山の麓で、力を合わせて育てた収穫物を味わうのは嬉しいものです。
TKG(卵かけご飯)、目刺もいただきました。
畑では、人参、ほうれん草が芽を出してきています。
◉参加者 28名。(体験者1名、新会員2名)
◉次回の予定;4月2日 レタスの移植、ダイコン、カブの播種。 ◉自然の会有志による特別企画;クサヤを畑で焼いて食べる会同時開催予定