220305 山口家住宅前庭での菰外しの模様です。

3月5日の今日は二十四節季でいう「啓蟄」です。昨年の「立冬」の11月7日に前庭の松の木に県立技術校にて講師をされておられた瀬戸様により巻かれた「菰」が「啓蟄」の今日、瀬戸様とご息女の手により外されました。「菰巻」は江戸時代に大名の庭園の松を護るために始められた習慣です。瀬戸様のお話では今は菰巻の中に松の木の害虫に成長する幼虫はいないそうです。古来からの風習を絶やさないための活動が山口家住宅では今日も行われています。

昨年11月7日に玄関前の松の木に巻かれた「菰」は「啓蟄」今日瀬戸様の手により
外されています。

     

外される前の「菰巻」です。この地の地名「七五三引」(しめひき)と同じく下から7回、5回、3回と縄で結ばれ、結び目は男結びが習わしです。

 

菰巻きの縄が順次外されています。
前庭のもう一本の松の木の菰も外されています。
ご息女の手に持たれている外された菰巻きの「藁」は、火で燃やされるのですが、幼虫がいない今は瀬戸様が持ち帰られ適切に処理されます。

築190年超えの古民家の庭で行われている伝統的な習わしのご紹介です。

 

 

 

 

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