241019 雨岳自然会 第4回勉強会

2024年(令和6年)10月19日(土)雨岳自然の会 第4回勉強会を伊勢原市の中央公民館で開催しました。

今回のテーマは、前回のエスカレーター使用時の注意喚起に続いて①「エレベーターの話」小口講師  ②「畑の雑草のお話」子どもの頃に雑草をよく食べたという田辺講師。③「連作障害の原因と対策」畑担当係(作付計画・栽培管理)佐々木講師が担ってくださいました。

大河原企画係よりイベントスケジュール等のお話でスタートしました。

エスカレーターの事故は乗り方不良が半数を占めていることにより、歩行しながら乗らない、二人並べる時は両者とも止まった状態で利用することを徹底することで安全性が向上するそうです。エレベーターが地震発生時に止まってしまったとしても裏方の安全システムが万全であることがわかり、安心できました。

西富岡の畑に見られる約20種類の「雑草」についてのお話で、『雑草とは私たちが野菜を育てる上で邪魔になる植物』との定義でした。ただ単に邪魔モノとして排除するのではなく良いところもあるのでうまく向き合っていこうというお考えです。例として台風10号の雨風にネギが雑草によって守られた事例を挙げてました。

①ナガミヒナゲシ:見つけたらすぐ駆除したい外来植物。②スギナ:一気に根が増える③コセンダンクサ:外来種「ひっつき虫」の名があり、天ぷらやお浸しで美味しい。④ノボロキク:花弁のない黄色い花で、葉は春菊に似ている。

⑤ハキダメキク:根っこを抜くと枯れる。⑥ウラジロチチコクサ:ロゼットになり栽培種の芽立ちを邪魔する。⑦メヒシバ:際限なく繁殖、タネが落ちる前に漉き込む。⑧オヒシバ:夏草の代表的強害草で根は引き抜きにくい。

⑨イチビ:かつては繊維植物として栽培されていた。⑩ヒルガオ:乾燥したものは生薬になる。⑪ヒメムカシヨモギ:種子生産量が極めて多く要注意外来生物指定。⑫シロザ:若葉や種子が食用となる。⑬アカザ:シロザ同様食用になる。お祝いの杖を作る材料。⑭コアサザ:茹でて味噌和え。⑮アメリカフウロ:ゲンノショウコの仲間で生薬になる。⑯:ブタクサ:風媒花で花粉が小さい。⑰オオバコ:生薬になる。⑱ホトケノザ:見つけたら抜いてる。⑲ヤブカラシ:地下茎が深く厄介。⑳エノコログサ:葉は食べられる。総括:日本古来の品種が極めて少なくなり帰化植物との交配種が多くなっているということでした。(その他詳細についてはネット検索、雨岳自然の会活動参加等で豆知識をご一緒に増やしていきましょう。)

吉羽先生より『草刈場(クサカリバ)』という本来の意味と、転じて比喩的に使用されることがあるとのお話でした。

畑担当係の佐々木さんより西富岡の畑の「連作障害」の原因と対策のお話 ◉連作可能:エダマメ・キャベツ・コマツナ・サツマイモ・タマネギ・ネギ・ニンジン ◉1年休む:カブ・ダイコン・ホウレンソウ・レタス ◉2年休む:ジャガイモ・ショウガ・ハクサイ・ラッカセイ・ブロッコリー ◉3〜4年休む:サトイモ・ソラマメ等 ★対策として◉適切な施肥管理 ◉有機物の投入  ◉コンパニオンプランツの活用 ◉輪作(ブロックローテーション)◉接木苗の活用 ◉土壌消毒等。★総括:今期の冬は畑の土壌を漉き込み、有機肥料を施肥したのち暫く休ませることになるようです。

参加人数:19名 次回予定:10月26日(土)サツマイモの収穫や施肥を行う予定です。

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