「雨岳文庫」カテゴリーアーカイブ

230902 山口家住宅では恒例の落語会が開かれました。

真夏の代官屋敷では恒例の林家たけ平師匠の落語独演会が8月26日(土)に開催され、テンポの良い噺と、武士の人情味ある噺や滑稽噺が演じられました。主催者からは「お客さんに聴いて頂くには、想像力を働かせ聴いて頂く様に、師匠の皆さんに投げかけており」、その高座は盛り上げ上手だと思います。とのコメントを頂いています。一般参加15人と友の会会員ほか16人の計31人が参加され、参加された方から写真が送られてきましたので幾つかを掲載させていただきます。

▼後方の立派な神棚、前方の折鶴も飾られている手作り風鈴も、共に場を盛り上げています。

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230703 山口家住宅離れの貼付け壁の修復が完了

代官所の設えを持つ山口家住宅には主屋の完成後に増築された「宮様の離れ」があります。陸軍の演習場に来臨された梨本宮・李王殿下・閑院宮ほかの宮様方をお迎えするための茶室風の離れです。この部屋の壁は柔らかい雰囲気を醸し出す「貼付け壁」になっています。しかし年月を経て痛みが激しくなっていましたので、宮大工の内田工務店と「貼付け壁」の技術を持つ守谷表具店の力により、この5月に修復が完了しましたので紹介します。「貼付け壁」は主屋の「書院の間」が2020年8月に、2021年6月に主屋2階の主室(「通称殿様のお部屋」)が修復され、今回の修復が3回目となります。

▼「貼付け壁」修復後の「ミヤサマノオヘヤ」(通称「宮様の離れ」)です。
床の間の壁の四隅は「四分一」と呼ばれる細い木で止められ締まった表情で、
土壁に比べて優雅な雰囲気を醸し出しています。

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230703 山口家住宅の屋根が塗り替えられました。

雨岳文庫山口家住宅は現在の地に別な場所から明治2年に曳家をされてきました。曳家時の屋根は瓦葺でしたが、100年前の大正12年の関東大震災の時にこの瓦が滑落してしまいました。このためトタン葺きとなりましたが当時のトタン板は輸入品で高価なものでした。塗料もコールタールという、コークスを製造する時に得られる副産物で高い防錆性、防蝕性を有するもので塗られていましたが、この5月に、大震災後の屋根と同じこの塗料で主屋の屋根が塗り替えられましたので紹介します。

▼屋根にコールタールを塗るために、先ずは塗装職人さんを支える親綱の取り付け
を宮大工さんが行いました。

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230621 山口家住宅・総点検活動のご紹介

江戸末期の代官屋敷の設えを現在に伝える雨岳文庫山口家住宅には、この歴史ある住宅を見学に来られる方が多数おられます。来訪される方々に住宅を案内させていただいているのは、ここを拠点に活動しているグループの有志です。これら有志はこの住宅の清掃のほか、住宅にまつわる歴史についても知識を得ようと日々勉強しています。今回は月一回の住宅の清掃活動を写真により、また案内に関連する知識の修得を皆で行っている一端を添付のレポートにて紹介します。

▼有志による主屋の清掃活動です。
床の間は固く絞った水雑巾でクモのフンなどを拭取った後に糠拭きををしています。差鴨居は糠拭き、式台の障子は雑巾掛けです。

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230605 歴史ある建物で歴史ある文化が演じられました。

5月27日、山口家チャノマにおいて相模人形芝居「林座」の公演が行われました。参加者は22名。土間に設けられた席いっぱいの人でした。

 演目は 傾城阿波の鳴門 巡礼の段です。人形芝居は3人の人形遣いが、人形を操ります。人形はまるで魂を吹き込まれたように生き生きと動きます。父母を探し求める娘お鶴の父母を思う気持ちと、娘を巻き込んではいけないと、真実を伝えずに帰るように勧める母の心情が涙を誘います。皆さん芝居の世界に引き込まれていました。

 また特別出演として錦心流琵琶一水会の会主田中井琇水さんによる琵琶の演奏が行われました。就学前後のお子さん2名の参加があったので、琵琶の演目は子供向けの文福茶釜と大人向けの小栗栖でした。小栗栖は明智光秀が本能寺の変の後、落ち延びていく途中土民により竹やりで刺される場面です。お子さんには難しい内容でしたが、二人とも騒がずにいい子にされてました。   終了後、人形にじかに触れる体験ができ、琵琶のお話も聞けました。 

 人形芝居も、琵琶演奏もなかなか目にする機会が少ないものです。東京まで出ていかなくても近くで見ることができれば、もっとファンが増えるのではないでしょうか。座長さんが仰っていましたが、後継者不足が問題だそうです。古典芸能を大事に守っていきたいものです。

▼前文は公演に参加された方からの投稿ですが、4枚の写真も頂きましたので掲載します。

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230602 「小さな朗読会」のご紹介です。

5/31(水)、外庭の離れ「旧喜三郎邸」では「朗読会」が開催されました。以下に開催者からのメッセ―ジを写真とともにご紹介します。
 ”本日おかげさまで「手毬会小さな朗読会」を無事好評を頂き開催できました。ぶどう色の雲でしたが雨降りにはならず、小鳥の声が響く緑の木立、その中に佇む離れ、締め切っても涼しい障子の空間には朗読者の声に乗った物語が揺らぎながら立ち昇るのでした。終了し時計を見れば1時間40分を示す時間に、日常を超えた何かが生まれていました。聴く人語る人の呼吸は回数を重ねる毎に響き合うようです。今回の来場者はほとんどが長年のご愛好者です。
 プログラムの新美南吉と宮沢賢治のそれぞれ2作は、大人のための童話でした。全15席をウィズコロナになり間隔を狭めて、休憩時間にがらがらと開け放ち換気に注意を払えば、朗読空間は理想的に。
 ご来場者数11名(そのうち男性4名)。スタッフ兼ねた朗読者4名。計15名。
 
 

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230528 大屋根の塗り替えが終わりました。

山口家の大屋根の塗り替えが終わりました。この屋根は関東大震災の後、瓦から大波のトタン(輸入品)に変えました。3~4年に一度コールタールを塗り替える必要があります。以前は大山のとび職がやっていましたが高齢で、今回は小田原のとび職の人(小田原城の屋根にも登っている)がやってくれました。

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230528 5/27の青空おはなし会のご紹介です。

5/27(土)は雨岳文庫山口家住宅の主屋では国指定重要無形文化財の相模人形芝居と薩摩琵琶の公演が行われていましたが、梅林では「おはなしばる~ん」の皆様による「青空おはなし会」が開催されました。主催者から「青空おはなし会」の様子が写真とともに送られてきましたので、以下にご紹介します。
 5組15人の方が参加され、大人8人、子ども7人、うちパパ4人の参加はいままでで最多です。最高の5月晴の梅林にゴザを広げ、いよいよおはなし会が始まると、紙芝居に光と影が差しました。戸外ならではの見え方です。会員のおそろいのTシャツが緑の濃くなった梅の木々によく映えて、次々に絵本を読む声も風に乗ります。若い一人のママが「ばる~んの方たち落ち着い読まれる声は、私たちにはまねできない」と。風の声、葉っぱの声、鳥の声も一緒に和やかな笑顔があふれました。5人のスタッフで対応させていただきました。

▼先ずは木漏れ日の中、子供たちとの語らいの写真です。

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230515 歴史ある建物で歴史ある人形劇と薩摩琵琶を!

今月の5/27(土)の午後、国登録有形文化財の雨岳文庫山口家住宅では、国指定重要無形民俗文化財の「相模人形芝居」の公演と薩摩琵琶の演奏があります。共に終演後、人形体験と琵琶体験ができます。歴史ある住宅で歴史ある文化を経験できる貴重な機会です。連れ立って来場いただき歴史の香りを感じて頂ければ幸いです。
<ご案内チラシ>

 

230506 雨岳文庫ニュース第33号(令和5年5月)を発行しました。

雨岳文庫ニュース第33号(令和5年5月)を発行しました。

新型コロナウイルス感染症の感染症法の位置付けが「5類」に引き下げられます。雨岳文庫では、引き続き感染症には注意しながらも、雨岳文庫クラブ・雨岳ガイドの会・雨岳民権の会・雨岳自然の会・山佐農園という雨岳文庫グループの各団体や友好諸団体と連携しながら、様々な活動に取り組んでいきます。なお、その様子やご案内などを、逐次ホームページやLINEを使ってお知らせしています。時々ホームページをご確認いただくとともに、LINEへのご登録もお願いします。

→ ニュース2023年5月号(第33号)

「友の会」への入会のお誘い

雨岳文庫に3,000円以上のご寄附をいただくと「雨岳文庫 友の会」に入会できます。会員の皆様には、会員対象を含む様々なイベントの情報提供を行います。LINEでの発信も考えていますので、LINEのご登録も併せてお願いします。

募集中!山口家住宅案内ボランティア

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Tel:0463‐95‐0002

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