「雨岳文庫」カテゴリーアーカイブ

230621 山口家住宅・総点検活動のご紹介

江戸末期の代官屋敷の設えを現在に伝える雨岳文庫山口家住宅には、この歴史ある住宅を見学に来られる方が多数おられます。来訪される方々に住宅を案内させていただいているのは、ここを拠点に活動しているグループの有志です。これら有志はこの住宅の清掃のほか、住宅にまつわる歴史についても知識を得ようと日々勉強しています。今回は月一回の住宅の清掃活動を写真により、また案内に関連する知識の修得を皆で行っている一端を添付のレポートにて紹介します。

▼有志による主屋の清掃活動です。
床の間は固く絞った水雑巾でクモのフンなどを拭取った後に糠拭きををしています。差鴨居は糠拭き、式台の障子は雑巾掛けです。

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230605 歴史ある建物で歴史ある文化が演じられました。

5月27日、山口家チャノマにおいて相模人形芝居「林座」の公演が行われました。参加者は22名。土間に設けられた席いっぱいの人でした。

 演目は 傾城阿波の鳴門 巡礼の段です。人形芝居は3人の人形遣いが、人形を操ります。人形はまるで魂を吹き込まれたように生き生きと動きます。父母を探し求める娘お鶴の父母を思う気持ちと、娘を巻き込んではいけないと、真実を伝えずに帰るように勧める母の心情が涙を誘います。皆さん芝居の世界に引き込まれていました。

 また特別出演として錦心流琵琶一水会の会主田中井琇水さんによる琵琶の演奏が行われました。就学前後のお子さん2名の参加があったので、琵琶の演目は子供向けの文福茶釜と大人向けの小栗栖でした。小栗栖は明智光秀が本能寺の変の後、落ち延びていく途中土民により竹やりで刺される場面です。お子さんには難しい内容でしたが、二人とも騒がずにいい子にされてました。   終了後、人形にじかに触れる体験ができ、琵琶のお話も聞けました。 

 人形芝居も、琵琶演奏もなかなか目にする機会が少ないものです。東京まで出ていかなくても近くで見ることができれば、もっとファンが増えるのではないでしょうか。座長さんが仰っていましたが、後継者不足が問題だそうです。古典芸能を大事に守っていきたいものです。

▼前文は公演に参加された方からの投稿ですが、4枚の写真も頂きましたので掲載します。

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230602 「小さな朗読会」のご紹介です。

5/31(水)、外庭の離れ「旧喜三郎邸」では「朗読会」が開催されました。以下に開催者からのメッセ―ジを写真とともにご紹介します。
 ”本日おかげさまで「手毬会小さな朗読会」を無事好評を頂き開催できました。ぶどう色の雲でしたが雨降りにはならず、小鳥の声が響く緑の木立、その中に佇む離れ、締め切っても涼しい障子の空間には朗読者の声に乗った物語が揺らぎながら立ち昇るのでした。終了し時計を見れば1時間40分を示す時間に、日常を超えた何かが生まれていました。聴く人語る人の呼吸は回数を重ねる毎に響き合うようです。今回の来場者はほとんどが長年のご愛好者です。
 プログラムの新美南吉と宮沢賢治のそれぞれ2作は、大人のための童話でした。全15席をウィズコロナになり間隔を狭めて、休憩時間にがらがらと開け放ち換気に注意を払えば、朗読空間は理想的に。
 ご来場者数11名(そのうち男性4名)。スタッフ兼ねた朗読者4名。計15名。
 
 

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230528 大屋根の塗り替えが終わりました。

山口家の大屋根の塗り替えが終わりました。この屋根は関東大震災の後、瓦から大波のトタン(輸入品)に変えました。3~4年に一度コールタールを塗り替える必要があります。以前は大山のとび職がやっていましたが高齢で、今回は小田原のとび職の人(小田原城の屋根にも登っている)がやってくれました。

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230528 5/27の青空おはなし会のご紹介です。

5/27(土)は雨岳文庫山口家住宅の主屋では国指定重要無形文化財の相模人形芝居と薩摩琵琶の公演が行われていましたが、梅林では「おはなしばる~ん」の皆様による「青空おはなし会」が開催されました。主催者から「青空おはなし会」の様子が写真とともに送られてきましたので、以下にご紹介します。
 5組15人の方が参加され、大人8人、子ども7人、うちパパ4人の参加はいままでで最多です。最高の5月晴の梅林にゴザを広げ、いよいよおはなし会が始まると、紙芝居に光と影が差しました。戸外ならではの見え方です。会員のおそろいのTシャツが緑の濃くなった梅の木々によく映えて、次々に絵本を読む声も風に乗ります。若い一人のママが「ばる~んの方たち落ち着い読まれる声は、私たちにはまねできない」と。風の声、葉っぱの声、鳥の声も一緒に和やかな笑顔があふれました。5人のスタッフで対応させていただきました。

▼先ずは木漏れ日の中、子供たちとの語らいの写真です。

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230515 歴史ある建物で歴史ある人形劇と薩摩琵琶を!

今月の5/27(土)の午後、国登録有形文化財の雨岳文庫山口家住宅では、国指定重要無形民俗文化財の「相模人形芝居」の公演と薩摩琵琶の演奏があります。共に終演後、人形体験と琵琶体験ができます。歴史ある住宅で歴史ある文化を経験できる貴重な機会です。連れ立って来場いただき歴史の香りを感じて頂ければ幸いです。
<ご案内チラシ>

 

230506 雨岳文庫ニュース第33号(令和5年5月)を発行しました。

雨岳文庫ニュース第33号(令和5年5月)を発行しました。

新型コロナウイルス感染症の感染症法の位置付けが「5類」に引き下げられます。雨岳文庫では、引き続き感染症には注意しながらも、雨岳文庫クラブ・雨岳ガイドの会・雨岳民権の会・雨岳自然の会・山佐農園という雨岳文庫グループの各団体や友好諸団体と連携しながら、様々な活動に取り組んでいきます。なお、その様子やご案内などを、逐次ホームページやLINEを使ってお知らせしています。時々ホームページをご確認いただくとともに、LINEへのご登録もお願いします。

→ ニュース2023年5月号(第33号)

「友の会」への入会のお誘い

雨岳文庫に3,000円以上のご寄附をいただくと「雨岳文庫 友の会」に入会できます。会員の皆様には、会員対象を含む様々なイベントの情報提供を行います。LINEでの発信も考えていますので、LINEのご登録も併せてお願いします。

募集中!山口家住宅案内ボランティア

見学のお客様については、ご都合がつくボランティアの皆さんに、受付や案内などを行っていただいています。ボランティア活動に興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

問い合わせ、利用・見学申し込み先

公益財団法人雨岳文庫 事務局

Tel:0463‐95‐0002

Mail:sajiemonugaku@bmail.plala.or.jp

230505 こどもの日の雨岳文庫の賑わいです

5/5、こどもの日の今日は天候にも恵まれ多くの子供たちが雨岳文庫で楽しい時を過ごしました。「古民家であなたも うっかりアーティスト」と称し、山口家住宅の前庭のステージではキッズダンス、ワークショップとしてはシーグラスや陶芸・勾玉つくりが、ART展示ではアート教室にて自分好みの作品作りが行われました。また、離れの裏庭では水琴窟の奏でる透き通った音に聞き惚れ、江戸末期の設えの住宅見学では設えの良さに魅せられておりました。飲食ブースも好評でした。一般の方が152人、スタッフ36人、計188人が参加され、17人の子供が勾玉を作り、5人の方が主屋見学をされました。

順不同ですが、楽しい時を過ごされた方々のご紹介です。

▼ニンジンを題材としたお絵描きです。ちょっと変わった方法なので興味津々です。

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230503 凧の絵の具が乾燥するまでの間は「おはなし会」

せんみ凧つくり「第三部」は、凧つくりが一段落し、凧に塗られた塗料が乾くまでの間の11:30~12時に、山口家住宅主屋の奥座敷「書院の間」で「おあはなしば~ん」の皆さんによる「おはなし会」が行われました。この季節に相応しい題のお話「はないっぱいになあれ」、「空いっぱいの鯉のぼり」、「ふしぎな傘屋さん」が優しく語られ、その後にはクイズや言葉遊び、終わりにはお土産に「小さな可愛い鯉のぼり」と言葉遊びで使われた谷川俊太郎作の「あ」の、場面に応じて声を演じる「しおり」をいただきました。

▼絵柄から何の野菜かを当てるクイズです。子供たちは我先にと挙手し、その答えに、発想力/頭脳の柔軟さが見え脱帽です。

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