展示・公開のご案内

山口家住宅主屋の展示・公開

山口家は2013年に、BS朝日の「百年名家」で東海大学の小沢朝江先生の案内で紹介されました。

百年名家の撮影

主屋内部の主な展示

(一階)
・地代官所跡としての家の造作(玄関、式台)

玄関と式台玄関(奥)
式台の天井

・座敷(19畳)と土間

座敷、奥に神棚と捕り物の道具
土間(代官所の御シラス)、消火道具など

(山口家主屋の頑丈な骨組み)
・山口家主屋の骨組みは頑強で、曳家にも、関東大震災にも耐え抜いて築後185年以上を経ても、なおどっしりと構えています。

山口家主屋の木組み構造図です。アーチ構造の二重梁を二本の大黒柱の上部に見ることができます。
40㎝を超える大黒柱に劣らない太さの桁と梁が見えます。上部の梁はアーチ構造となっており更に強度を増しています。
この見事な桁と梁が築185年以上経つ主屋を支えています。

・奥の間(10畳の書院造:曳家後に作られた・本栂造り)

奥の間の床の間と違い棚
奥の間の付け書院

・自由民権運動関係の資料(講学会などに使用した部屋、女性解放運動の草分け中島湘烟の書のある襖、民権結社『湘南社』の後ろ盾であった第3代神奈川県令で初代衆議院議長であった中島信行揮毫の扁額など)

奥の間の湘烟の書の襖

・宮様のお部屋(梨本宮、李王殿下、閑院宮などの休息されたお部屋とお風呂)

 

(二階)
・主室(精巧な細工が施された凝った数寄屋造のお殿様(領主間部氏)の休息室)と次の間

・相州最初にして最大の民権結社『湘南社』社長 山口左七郎の勉強部屋(湘南社および自由民権運動関係の展示)

 

御座松常設展示

◇ 江戸時代、山口家5代当主の 柳生心眼流・皆伝書

江戸時代、山口家は旗本間部家の小姓を4代目から務めており、苗字帯刀を許されていましたが5代当主は剣術の腕を認められ、柳生但馬守宗矩の流れを汲む柳生心眼流の免許皆伝を許され、その後の地代官へと繋がっています。

 

 

◇  明治17年の大山不動尊大堂上棟式祭具の小槌

明治17年の大山不動尊大堂上棟式祭具の小槌には大山協会会頭として

山口家7代当主・山口作助の名前が墨書きされています。

 

◇ 大正初期に江戸時代から続く市内安田弓具店にて制作された「矢」

大正初期に江戸時代から続く市内安田弓具店にて制作された「矢」です。

江戸時代には大名しか持てなかった貴重な作りの作品です。

 

※年末年始やお盆の期間以外は原則として通年で展示公開していますが、毎週日曜日は「案内日」として、建物や展示品の説明を行う案内人がお客様のご来館をお待ちしています。

案内日時・・・日曜日 午前10時 午後3時(最終入館は午後3時)

入 館 料・・・300円/人
  ただし、次の場合は入館料は無料です。
*中学生以下
*雨岳文庫友の会会員
*障がい者および付添人1名
団体入館(20名以上) 250円/人

※主屋を使った行事などのため、公開を休止する場合があります。
当ホームページ内のカレンダーをご確認いただくか、公益財団雨岳文庫事務局にお問い合わせください。
※「団体」「調査研究目的」「日曜日以外」の見学希望の場合は事前にご相談ください。
公益財団法人事務局
   電 話:0463-95-0002
メール:sajiemonugaku@bmail.plala.or.jp
見学申し込み →施設見学申込書 
利用申し込み →施設利用申込書

資料館での展示
※現在は、「大山詣りの道18コース」を中心に、震災による大山町の被害状況と大山詣りの道18コースを紹介  1/14(日)~3/31(日) 毎日曜日

自由民権の企画展 <企画展「この地から海を渡った明治の民権派青年たち」>は終了しました。

 

デジタルアーカイブでの公開
 山口家文書のうち、「旗本間部家および間部家地代官に関する資料」「明治前期の自由民権に関する資料」は、神奈川工科大学図書館の協力でデジタルデータベース化され、デジタルアーカイブとして公開しています。
⇒ 当ホームページ内の雨岳文庫データベースよりご覧ください。

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